半導体製造装置事業 サポート品質
半導体社CE部は、世界中の半導体製造・加工工程で稼働する当社の半導体製造装置の品質と生産性を維持・向上させるために、据付セットアップからメンテナンス・トレーニング対応、保守パーツ供給などを行っています。高性能な製品と高品質なサポートを提供することにより、お客さまの利益に貢献し顧客満足度を高めるため、CE部全体のチームワークによるグローバルなサポート体制を整えています。
サポート体制
半導体社CE部では、サービス部門による高い顧客対応力・付加価値提供力に加え、パーツセンターの遅滞のない部品供給を実現するため、国内外でお客さまのモノづくりのサポートを実施しています。
「迅速で細やかなサポート品質」の提供
当部署は、お客さまに一番近い立場であることを自覚し、培ってきた技術と経験を基に、さまざまなご要望に迅速かつ細やかなサポートでお応えしています。これには、お客さま仕様に特化した製品やサービス、ソリューションに関する専門的な知識を必要とするため、自社の製品やサービスに関する知識の習得以外にも、お客さま視点で製品のテストを実施するなど、生産現場で運用やシステム仕様に触れることでも理解を深めています。お客さまの気持ちに寄り添う共感力とともに満足いただけるサポートを提供していくことで、WIN-WINの関係を構築しています。
安定供給
当社は、現在、全世界約30か国のお客さまに対して、保守パーツを供給しています。2023年度は、エッジグラインダの納入増に対し、部品納期改善としてAccretech(Europe)GmbHとAccretech America Inc.にコンサイメント部品を準備いたしました。また神立工場の在庫部品に対して、新規登録および適正在庫数の見直しを実施、部品供給体制の改善を進めています。
教育・研修
資格・講習
当部署は、顧客先のさまざまなトラブルに対応できる高度な専門性が求められます。高品質なサポートを提供し続けるため、資格取得や特別講習の受講のほか、若手エンジニア研修やリーダー育成研修を実施することで作業レベル(精度・動作保証・知識など)の標準化にも役立てています。また、スキルシートを用いることで、従業員の知識・能力の習得状況を明確化し、人財育成にも役立てています。
2023年度主な資格取得、講習・試験受講状況(対象者数)
資格
毒物劇物取扱責任者(1)、危険物取扱者 乙4(1)、第一種衛生管理者(1)
特別講習
化学物質管理責任者講習(1)、保護具着用管理責任者(1)、職長・安全衛生責任者(2)、安衛則第36条第32号に掲げる業務(2)、安衛則第36条第4号に掲げる業務(1)
認定試験
安全保証輸出管理実務能力認定試験(2):社外
認定資格
全豊田安全衛生教育[作業責任者](6)、同[職長教育](3)、同[高所感電・低圧](8)、産業用ロボット安全(3)
認定試験
鉛フリーはんだ付け作業認定(1):社内
GSM(Global Service Meeting)主催トレーニング
GSE*主催で毎年開催しているGSMは、2023年度はオンラインを含むハイブリッド形式で実施、9か国、32名の海外現法のサービスエンジニア代表が参加しました。各製品技術エンジニアから、実際の装置を使っての新機種、新機能の説明のほか、設計コンセプトや動作のプロセス含めレクチャーを受けました。
* GSE(Global Service Engineer)
海外サービスエンジニアの教育・サポートを行う社内チーム
サポート品質向上
サービスのデジタル化
当社では、遠隔サポート促進のために、八王子工場でのスマートグラス*専用回線の新設やオンラインのセキュリティ対策を実施、強化しています。
* スマートグラス
メガネ型のウェアラブルデバイス。レンズ部分にあるディスプレイに情報を表示できる。
お客さまへのトレーニングサービス
お客さまトレーニングについては、ご来社いただくお客さまはもとより、要請があれば世界中の現場に出向いて装置の操作・保守トレーニングなどを実施しています。
2023年度主なお客さま向けトレーニングサービス実施
プロービングマシン
12社、延べ28日
ダイシングマシン
10社、延べ11日
高剛性研削盤
1社、延べ4日
CMP装置
2社、延べ4日
能登半島地震で被災されたお客さまへの協力・支援
2024年1月1日、石川県能登半島で発生した大地震により被災されたお客さまの被害状況をいち早く把握するため、当社担当サービスおよび管理職と連携を取り、お客さまと情報共有を実施しました。また、お客さまのご都合に合わせて故障診断から復旧まで優先的に対応し、最終完了となった日まで管理・対応しました。
各課題への取り組み