今般、「コーポレートガバナンス基本方針」に基づき、2024年3月から2025年2月の当社の取締役会の実効性に関する評価を実施いたしましたので、その概要をお知らせいたします。

1.評価の方法について

   すべての取締役(監査等委員であるものを含む。)に、以下の項目を内容とするアンケートを実施し、この回答結果のまとめと分析結果を、社内取締役間ならびに社外取締役間の討議を経て、取締役会で討議を行い、当社取締役会の実効性に関する評価と今後の対応を検討いたしました。

 

   なお、アンケートの作成、アンケート結果のまとめと分析にあたっては、外部機関を活用することで透明性及び実効性を確保しております。

 

【アンケート項目】 

7項目全25問 
*取締役会の役割・機能 *取締役会の規模・構成 *取締役会の運営 *内部統制等の整備
*社外取締役の活用 *株主・投資家との関係 *前年比ガバナンス体制の進展


   アンケートにおいては、項目毎の評価に加え、当社取締役会の強みや改善すべき事項に関するコメント、各取締役自身の取締役会への貢献に関する反省点、その他自由な意見や提案を各取締役から求める形式を採用しております。

2.取締役会の実効性に関する分析・評価の結果

   当社取締役会は、多様な経験や専門性を備えたメンバーにより自由闊達な議論が行われ、社外取締役による専門分野からの経営への助言が積極的にされており、また、社外取締役が会社を理解するための機会提供も適切に設定されるなど、実効性が概ね確保されていると評価いたしました。

     

   昨年の課題について、中長期的課題に関する一層の議論充実に関しては、社外取締役のグループ経営審議会や長期戦略検討会への参加などを通じ改善に取り組みました。後継者計画については、候補者群を対象とした研修実施などのほか指名・報酬委員会で議論を行っておりますが、更に議論を深めていく必要があると認識しております。また、役員トレーニングに関しては、社外取締役の内外の工場や営業所の視察など、より具体的な活動にまで踏み込んだ実態把握のための取り組みを進めてまいりました。

 

    他方、今回のアンケートを通じて以下のようないくつかの課題が改めて認識されました。

・中長期的課題に関する議論の一層の充実
・後継者計画の議論の一層の深化
 

3.今後の対応

   当社取締役会は、中長期的課題に関する議論の一層の充実に向けて、中長期戦略検討チームの立ち上げと検討内容の取締役会との共有体制等の構築を進めるとともに、取締役会の運営の見直しも検討してまいります。後継者計画に関しては、社外取締役が候補者を認識できる仕組みづくり等に向けて、指名・報酬委員会での議論を更に深めてまいります。


   これらの取り組みを通じ、今後も取締役会の実効性の確保に向けて努めてまいります。

以上