三次元座標測定機 「ZEISS SPECTRUM」シリーズ モデルチェンジのお知らせ
2025年8月1日
株式会社東京精密は、カールツァイス社製三次元座標測定機「ZEISS SPECTRUM(読み方:ツァイススペクトラム)」シリーズのモデルチェンジを発表いたします。


ZEISS SPECTRUMは、カールツァイス社製三次元座標測定機の中でエントリーモデルとして位置付けられる製品群であり、これまで世界中のモノづくりにおける 幅広い測定ニーズに応えてきた実績を有しています。
近年では、スペースに制約がある中での検査キャパシティ増強や 検査時間削減、肉薄部・やわらかい材質の評価 といった、より多様で高度な課題に対応する必要性が高まっています。
こうした背景を受け、今回のモデルチェンジでは「小型スキャニングプローブ」「SoftTouchモード」「LineScan One」という3つの新技術に対応 。柔軟性と高精度を両立する次世代モデルとして生まれ変わりました。
小型スキャニングプローブは、スタイラスの長さ・質量・最小ボール径などの基本性能はそのままに、首振り時の回転中心をプローブ本体に設けた独自設計を採用。これにより、測定機本来の測定範囲をロスなく活用でき、限られた設置スペースにおいても高い測定性能を発揮します。
また、オプション機能であるSoftTouchモードは、「ポイント測定の大幅な高速化」と「低測定力プロービング」の両立を可能にします。変形しやすく測定が難しい肉薄部・やわらかい材質のワークピースや 測定箇所の多い複雑な形状でも、短時間で測定を行えます。
非接触測定が可能な新開発のラインレーザプローブ LineScan Oneは、広い測定範囲と1秒間に200,000点以上を取得できる性能を備え、起伏の大きな自由形状も短時間で測定可能。短作動距離のため、測定範囲のロスを最小限に抑制しつつ ワークピースをさまざまな角度からスキャンすることができます 。
当社は、新技術に対応した新しいZEISS SPECTRUMシリーズを多様化する測定課題にお応えする最適な一台としてご提案いたします。
ぜひこの機会にZEISS SPECTRUMシリーズの導入をご検討ください。
東京精密は、これからもお客さまの多様な測定ニーズに応える製品開発とラインナップの拡充に努めてまいります。



主な仕様
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測定範囲 X×Y×Z |
最大許容長さ測定誤差 E0, MPE ※L(mm)は任意の長さ |
タイプ/センサ |
ZEISS SPECTRUM |
700×700×600 mm 700×1000×600 mm 900×1200×600 mm 900×1800×600 mm |
1.8+L/250 µm (18~22 ℃) ※上記は7/10/6サイズまでの精度 |
RDS ―VAST XXT TL3 compact design ―VAST XXT TL1 ―VAST XXT TL3 ―VAST XXT TL4 (オプション) ―LineScan One (オプション) direct ―VAST XXT TL3 direct |
ZEISS SPECTRUM verity |
1.7+L/300 µm (18~22 ℃) ※上記は7/10/6サイズまでの精度 |
RDS ―VAST XXT TL3 compact design ―VAST XXT TL1 ―VAST XXT TL3 ―VAST XXT TL4 (オプション) ―LineScan One (オプション) direct ―VAST XXT TL3 direct active ―VAST XT gold |
※ 選択できる仕様・オプションは製品のモデル毎に異なります。詳しくはお問い合わせください。
※ 記事の内容は発表時のものです。最新情報と異なる場合(生産・販売の終了、仕様の変更等)がありますのでご了承ください。